以前の記事で足の甲がつってしまったときの対処法についてお伝えしました。
足首がグラグラしがちだったり、足の指がつりやすかったり、ふくらはぎやスネが疲れやすい人に向けて書いてます。
目次
この筋肉が苦しめていた原因だ
まず知っておかなければならないのが一体今まで足の問題を起こす引き金になっていた筋肉がなんなのかを知ることです。
敵を知らなければ対策のしようがないわけです。
それが背側骨間筋です
下図の矢印の筋肉が背側骨間筋です

足部(足首より下)は筋肉の量が少ないですが、非常にたくさんの種類の細かな筋肉がついています、そのなかのひとつがこの背側骨間筋です。
指と指の間に付着しているため普段は外からの刺激を受けることがあまりありませんが足の指があまり動かせてないと押したときに激痛が走ります。
背側骨間筋の働き
背側骨間筋の主な働きは外転(指を開く、パーにする)ことと基節骨(足の指の付け根)の屈曲です。
背側骨間筋の外転

背側骨間筋の屈曲


背側骨間筋を使うと指を開いて地面を掴むような感じです、特にバランスを取るときに使います。この筋肉が使えなくなると指が浮いて、開かなくなります。
指を開けないキツい靴は引き金になる

指が閉じて浮いた状態になってしまうと背側骨間筋はずーっと引き伸ばされた状態になってしまいます。そんな生活を続けているとある時限界を迎えて痛くなります。

伸展は足の指を地面から浮かせる動きです。背側骨間筋の働きの屈曲とは逆の動きなので指が伸展すると背側骨間筋は引き伸ばされます。

内転は指同士をくっつける動きです。これも背側骨間筋の外転とは逆の動きなので内転すると背側骨間筋は引き伸ばされます。
履いちゃダメ、平らなところ歩いちゃダメ
靴を履いたら自然とこうなるんです、足の指を開く機会も無いし、お猿さんみたいに指で枝を掴んだり、凹凸のある路面を歩くわけでもないので背側骨間筋は現代では仕事をする機会がまるっきりなくなってしまったんです。
元々僕らはおさるさんだったのでそこから離れた体の使い方になるほど体に不具合が出るのは仕方がないことです。

具体的な予防方法
それでは具体的になにをしていけばいいのかを紹介します。
足の指を外転すること、屈曲することが大切です。
外転はグーパーのパーの動きです。屈曲はグーの動きです。
下向きのパーを練習する
実は足でやるグーとパーはそれぞれが逆の動きではありません、グーをしながらパー行うことは可能なんです。それが指を下に向けたままやるパーなんです。

実際にやってみるととっても難しいです、なにも意識をせずにパーにしようとすると指が上に向いてしまうハズです。でも指で掴むように下に向けたままパーをするように練習します。


これを繰り返していると徐々に背側骨筋が使えるようになってきます。普段あまり使わない筋肉を使おうとしているので思わぬことろに力が入ってしまってつりそうになることもあるのでそんなときは以前紹介した方法か次の方法を試してみてください。
足の裏でボールを踏む

テニスボールかゴルフボールで中指の付け根あたりにボールを当てて潰してみてください。

指が自然と開いて下向きになれば成功です。
いきなりやると激痛なこともあるのでそっとやってください。できればトリガーポイントボールがあるととってもやりやすいです。
普段やらないことをやることが大事
足の指や甲をつるのは地味な場所ですが、辛いものです。
今回の記事のまとめです
- 背側骨間筋を使うのが鍵
- 足の指が閉じて浮いちゃうとダメ
- キツイ靴や靴下は履かない
- 足の指を下に向けながらパーをする
- ボールも踏んでみる
足の指が上手く機能しなくなるとつりやすいです、いかに普段から使えるようにしておくかがつらない足にするためのポイントです^^