この間ちょっと遠くまで行くために飛行機に乗ったんです。
17時間
はじめはなんてことないのですが5時間ほど経つとお尻の筋肉が悲鳴を上げ始めました。結局飛行機から降りるころには痛いを通り越してお尻の感覚がなくなっていました。自分ならなんとかなるだろうとタカをくくっていたのですが全然ダメでした。
飛行機での長時間の移動は体への負担が高いです。特に首肩、腰には何か痛みや違和感を感じる人も多いのではないでしょうか。
飛行機はなんかの罰ゲームじゃないかと思います。
しかし、そんな辛い飛行機での移動もお尻の悲鳴をあげずに済む方法はあります。
この方法を試してから飛行機でお尻が痛みと戦うことはなくなりました、実際行きの飛行機はなにもせずじっと我慢していたのでとても辛かったですが帰りの飛行機は楽々でした。
ただし、全員に勧められるわけではありません。
慢性的に腰が痛い人や腰を反らすと痛くなる人、猫背がひどい人は余計に体を痛めてしまうのでやらない方がいいです。
背骨の動きが自由でない人はやってはいけないです。理由は後述します。
そうでなければ大丈夫です!さっそくやってみましょう。
目次
そもそも疲れない座り方って?
一番楽なのは坐骨で座る姿勢
結論から言っていまうと良い姿勢が一番疲れにくいです。
この良い姿勢というのは坐骨に体重が乗った座り方です。
骨盤の下のでっぱった部分を坐骨といいます。
引用:teamLabBody-3D Motion Human Anatomy-
ココが坐骨です↑
引用:teamLabBody-3D Motion Human Anatomy-
アップだとこんな感じです
座る骨と書いて坐骨と読むくらいなのでこの骨を使って座れるかが空の旅でお尻が悲鳴を上げないコツになります。
座骨で座ることが大事なのですがまず今自分がどんな座り方をしているのかを把握しましょう、自分のクセを知らないとどれだけ意識してもすぐに戻ってしまいます。悪いクセを知っていれば対策しやすくなります。
よくやってしまうこんな座り方
座っていてお尻が痛くなる姿勢には共通点があります。
お尻を前に出す
これが一番多いです、背もたれに腰をつけず、お尻を前に出した状態で座ります。電車で男の人がよくやっている座り方です。

この座り方は腰と背もたれに隙間ができます、この隙間ができてしまうと腰の負担を背骨や背もたれで支えることができず、筋肉で支えなければいけないので腰が痛くなりやすいです。
お尻に体重のかかる位置も座骨ではなくお尻の上部になります。坐骨に体重が乗らなくなるとお尻の筋肉が上半身の体重で潰されることになります。すると時間が経つにつれて筋肉を圧迫してる部位が重だるくなってきます。
足を組む
座っていると足も組みたくなります、しかし足を組んでしまうとお尻の体重の乗り方が変わってしまいます、片側のお尻に体重が集中するのですぐに疲労してしまいます。

左右均等に体重を乗せることが大事です。
足を組むことは他にもデメリットがあるので極力しない方がいいです。
横向きになる
これは機内特有ですが、椅子の上で横向きになって座ったり、寝たりする姿勢です。
お尻の裏面への負担は軽くなるのですが今度はお尻の側面が重くなります、また腰への負担も大きくなります。
お尻を前にだしたり、足を組んだりすることに比べてお尻の裏面への負担は減りますが側面のお尻に体重がかかるので結局お尻が痛くなります。しかも座席がフラットではないので(エコノミーの場合)不自然な横向きの姿勢で寝ることになります。その結果お尻だけでなく腰も痛くなりますし、背中も痛くなりやすいです。
横向きでもお尻が痛くなってしまうと、もうどの姿勢をとっても辛いです。ここから地獄がはじまります。頻繁にもぞもぞ動いて楽な姿勢を探し続けなければならなくなります。
ではどうしたら座っててもお尻が重くならなくなるのか?
しつこいようですが坐骨が鍵です。
いかに座骨に座骨に体重を乗せて、その姿勢を無理無くキープできるかが大事になってきます、そのための具体的な方法を紹介します。
胸を張ると坐骨で座れる
これが一番オススメです。
胸を張ります。もしくは肩甲骨を寄せます。すると背骨が反ります。背骨が反ると骨盤が後ろに倒れなくなります。結果、坐骨に体重がのるようになります。

注意点は腰を反るのではなく背骨を反ることです。背骨というか胸椎という首の骨と腰の骨の間にある背骨です。肋骨の位置にある骨です。
この胸椎が硬くて動かないと代わりに腰椎(腰の背骨)が動いてサポートしようとします。そうすると腰の筋肉に負担がかかってしまうので腰に痛みが出てしまいます。そのため背骨が自由に動く人でないと今回の方法はオススメできないんです。
タオルを挟むのもあり
タオルを挟むのも効果的です。タオルで胸椎を後ろから押してあげることで背骨が反りやすくなるため、特に意識をしなくても坐骨に体重が乗るようになります。タオルがあって楽して坐骨で座るならこの方法がオススメです。
やり方は
- 座席を少しだけ倒します。
- タオルをまるめて小さなストレッチポールを作ります(タオルを筒状にしたもの)。
- それを背骨に沿って座席と背中との間に挟みます。
- 無理なく坐骨で座れているなら成功です!
- あとは寝るだけ。
深呼吸をすると勝手に背骨が真っ直ぐになる
深呼吸も効果的です。
特に胸式呼吸が大事です。胸式呼吸をすると胸を広げて空気を肺に取り込みます。この胸を広げるのが良いんです!
たくさんの空気を吸うためには強制的に背骨を真っ直ぐにしないと空気が入らないんです。試しに猫背で息を吸った時と背筋を伸ばした状態で息を吸ってみてください、猫背だとあまり息が吸えないと思います。
背骨をいかに丸めないかが重要なので深呼吸を意識することで背骨を真っ直ぐに保ち易くなります。
この方法は道具も使わずどこでもできるので誰にでもいつでもおすすめです。
坐骨に体重を乗せよう
いかがでしたでしょうか。機内は狭いので動きづらいし、姿勢も思うようにいかないし、お尻は感覚なくなってきたし、という循環に陥りがちです。
今回の記事ではお尻が痛くなる原因とその対処について紹介させていただきました。まとめると伝えたいことは一つだけです。”姿勢を正して座る”それだけです。あまりにも言われ過ぎて聞き流してしまうのですがやっぱり基本が大切です。
お尻が取れそうなときは是非坐骨で座ってみてください!
Let’s 座骨!